5月2~4日にかけて、「宇陀VUTAIアドベンチャートラベル~八十八夜の満月の茶摘みと100年の森をめぐる水の冒険編~」が開催されました。Nyufarm様と森庄銘木産業株式会社様(以降、森庄銘木様)のご協力のもと、株式会社類設計室 教育事業部 自然学舎が企画したものです。

■プログラム概要

小学生から大人までを対象にした、地域の森と水と暮らしの巡りを体感する3日間の宿泊プログラム。
自然豊かで万葉集にも詠まれた歴史ある宇陀を舞台に、森や水、人々の暮らしがどのようにつながり循環しているのかを学びました。自然と人との関わりを体感しながら、地域の環境や暮らしについて理解を深めました。 


ープログラムの流れー

<1日目>
・VUTAIツアー
・墨坂神社参拝・名水汲み
・奈良市柳生の無農薬で育てた茶畑で茶摘み体験
・汲んだ水と茶葉を使ったMy お茶づくり

この日は八十八夜と満月が重なる特別な日。「この日に摘んだお茶を飲むと長生きできる」という言い伝えに倣い、月の光を浴びて育った新芽を収穫して名水でお茶を淹れました。自然の恵みを自ら収穫し加工する体験を通じ、自然や食へのつながりを五感で実感する初日となりました。 

<2日目>
・龍鎮渓谷ツアートレッキング
・1000年の歴史が宿る室生寺探訪

川のせせらぎを聞きながら神秘的な古道を進む中で、宇陀の豊かな水環境や、森と水の循環を肌で感じる時間となりました。 

<3日目>
・森庄銘木様による自明の森、内牧の森ツアー
・世界に一つのMyスプーンづくり体験

100年前から森庄銘木様によって管理されている内牧の森や、VUTAIの柱が育った自明の森を訪れ、木が建物や製品になるまでの背景を学びました。さらに樹齢650年の杉のご神木を間近に 観察し、これほど長い年月をかけて森を大切に維持し、世代を超えてつないできてくれた先人の知恵や想いを実感する機会となりました。 

滞在中、子どもたちは、VUTAIの壁や床に触れたり、柱の香りや手ざわりを確かめたりしながら施設を五感で楽しみました。3日目に建物に使われている木が育った自明の森を実際に訪れたこととも重なり、自分たちが過ごす空間と豊かな森とのつながりを、より身近に感じる機会となりました。

また、滞在中の布団の準備や食事の配膳などは、子どもたち自身が担当しました。VUTAIという共創の場で過ごす中で、自然について学ぶだけでなく、仲間と協力しながら自分たちのことは自分でする自立の精神を養う宿泊体験となりました。

■共創パートナーについて

今回の企画は、宇陀を拠点に活動されている共創パートナーのご協力により実現しました。

奈良市の隠れ里 Nyufarm様… 奈良市東部の大和高原地域で、無農薬の茶畑や農地を管理し、大和茶の伝統を守る活動を行う団体です。無農薬でのお茶づくりをはじめ、お茶摘み体験やほうじ茶づくりワークショップなどを実施されています。
森庄銘木産業株式会社様 吉野の山を護り継ぎ、伝統ある銘木の技術を磨く、1927年創業の林業・木材製造の老舗企業です。